ビーエム乗りになりませんか Let's be a Bimmer!

私は今年15年目に入ったBMWのマニュアル車に乗っています。乗り始めてからずっと良き相棒で、いまも手放すつもりはありません。ブログでは9年前に購入してからの維持費を紹介していきたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。

S/N:063 クラッチカバーAssyキットの交換

さかのぼって2018年3月19日の出来事
いきなりクラッチが繫がらなくなり・・・
2018年1月末に信号待ちで先頭になり、田舎道で飛び出しもなさそうでしたので1速、2速で全開加速を・・・とトライしました。

青に変わって左右を再確認してからスタートしたのですが、1速でアクセルを踏み込み過ぎたのかレッドゾーンが始まる6,500回転を少し超えてしまい、エンジンブレーキ急減速)と2速へのシフトアップと同時に、ガガガッという大きな音がしました。

そのあとギアは2速に入った状態なのに、ビーエム君はアクセルを踏んでも空ぶかし状態で加速せず、クラッチがまったく繫がっていない様子でした。

仕方なくハザードフラッシャースイッチを押して惰性で路肩に寄せ、アクセルを煽りながら“ダブルクラッチ”でギア位置もいろいろ試したのですが、状況は変わりませんでした。
オイオイどうした、帰ってこーい
“オイオイどうした、帰ってこーい”と念じながらクラッチペダルを踏んだり戻したりを何回か繰り返していたら、なぜか数分後に元どおり走れるようになりました。

“良かった・・・”と胸をなでおろしつつ、目的地はすぐ近くだったのでそこまで移動して、無事に用事を済ませることができました。

帰りにミッションその他への影響を確かめるため駐車枠から少し移動し地面を確認したら、オイル漏れの跡がありました。

てっきりこのクラッチトラブルが原因かな?と思ったのですが、結局はこのときのオイル漏れは別の原因で、このときの地面のオイル漏れの跡、オイル漏れ箇所の特定やオイル漏れの解消のためドック入りしたことはS/N:062でご紹介したとおりです。
すっかり忘れていたら・・・
E90にも「燃料カット」か「点火カット」のレブリミッター(過回転防止機能)があるはず・・・と思っていたので、それが作動して急減速した(エンジンブレーキが掛かった)と思って、クラッチのトラブル直後にネットで検索したのですが、まったくヒットしませんでした。

うん?と思いつつも、ドック入りでオイル漏れが解消したあとはクラッチにはとくに不具合もなく普通に乗れていたので、レブリミッターも含めて忘れることにしました・・・。

ところが2ヶ月後の3月に入ったある日、1速とリバース(後退)だけギアが固くて入りづらくなり、あれれ・・・と思いながら無理やりねじ込んで自宅に向かって走っていたのですが、そうこうするうちに今度はクラッチが滑り始めました。

すぐにいつもの中古車店のスタッフに電話して持ち込みを伝え、先に自宅で家族を下ろして、そのまま5km先の中古車店に向かいました。
まさかのハザード走行
ところが途中でさらに滑り始め、途中でハザードフラッシャースイッチを押して国道の路肩をノロノロ運転するはめになり、着いたと同時に身動きできなくなっていました。

当時は3回目のレッカー手配を避けたかったのでしょうが、いま考えるとビーエム君には“非情”で、また周囲にも迷惑をかける“無謀な行為”だったと反省しています。

※1回目のレッカー移動はS/N:053で、2回目はS/N:055でご紹介済みです。
クラッチカバーAssyキットを交換することに・・・
何日かして中古車店のスタッフから「クラッチが寿命だったようです・・・クラッチディスク、クラッチカバー、レリーズベアリングの交換が必要になります」と連絡が入りました。

走行が11万キロを超えていたので、寿命と言われれば交換に抵抗はなく、さっそく見積もりをお願いしました。

その際に「クラッチカバーAssyですが、BMW純正品か純正OEMのどちらにしますか」と聞かれ、出費は少しでも抑えたかったかったので後者を使うようにお願いしました。

つぎの画像は別のクラッチキットのサンプルです。

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ミッションマウントの交換
ミッションマウントの交換についても質問がありました。

私はビーエム君を乗りつぶすつもりでしたので、ミッションを降ろすついでにマウントも交換してもらいました。
費用は106,000円(税込)でした
費用はクラッチカバーAssyキットが59,400円、交換工賃が38,880円、ミッションマウントが2個で8,424円そして704円の値引きをおこしてもらって合計が106,000円でした。

つぎの画像は請求書の該当箇所の抜粋です。

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追加で2,000円(税込)を使いました
ビーエム君を持ち込んでから修理に思っていた以上の日数が掛かることが分かり、代車を借りました。

代車はおろしたての新車だったので機嫌よく乗っていたのですが、降車時にうっかりストラップ(シートベルト)を支持せずにバックルから手を放してしまいました。

その結果、新品のリトラクターが何の抵抗もなくストラップを勢いよく巻き取り、バックルがセンターピラーにあたってカーンという音がしたと思ったら、ヘアライン状の傷が付いていました。

代車を返す際にそのことを謝ったうえで、タッチペイント代として2,000円を渡して放免してもらいました・・・スミマセンでした。
教訓
オートバイなら高校時代のスズキT21(2ストローク・空冷・並列2気筒・250cc/レッドゾーンは8,000rpmから/S/N:051でご紹介済み)や、39歳から19年間のオモチャだったヤマハFZR400(4ストローク・水冷・並列4気筒・400cc/レッドゾーンは14,000rpmから/S/N:003S/N:057でご紹介済み)では瞬間的にレッドゾーンを超えてシフトアップすることは日常行事でした。

むしろ“回してナンボ”と思って接してきたので、ビーエム君もオートバイ並みに扱ってきたのですが、今回のクラッチトラブルを機に見直すことにしました。

ビーエム君はE90前期なので3,600rpmで最大トルク(200Nm/20.4kgm)に達し、最高出力(110kW/150PS)はレッドゾーンの始まる6,500rpmより300rpm低い6,200rpmで得られます。

それをあらためて思い起こして、“得るものが少なくリスクの高い行為”を控えるために“6,300rpm縛り”を始めました。
購入後の費用、経過年月、走行距離表示値
・今回の106,000円(税込)を含めたこれまでの修理代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品代の累計:1,521,349円(税込)
・今回の2,000円(税込)を含めたこれまでのアクセサリー代の累計:220,523円(税込)
・今回分も含めたこれまでの両費用の累計:1,741,872円(税込)
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:6年と10ヶ月
・2005年式中古ビーエム君の走行距離計表示値:110,886km
・中古購入後の走行距離:74,286km
2005年式中古ビーエム君の購入後10年間のまとめ
2021年5月25日の時点での2005年式中古ビーエム君に費やした費用と経過年数、走行距離について
・車種&グレード:E90・320i・Mスポーツ・6MT・アルピンホワイトⅢ
・修理代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品代の累計:2,148,112円(税込)
・アクセサリー費用の累計:351,795円(税込)
・両費用の累計合計:2,499,907円(税込)
・2011年5月の中古購入後の経過年月:まる10年
・走行距離計表示値:135,646km
・中古購入後の走行距離:99,046km
次回テーマはイグニッションコイル接続コネクターへのカプラー差し込み不足によるエンジン不調です
今回も長文になりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
次回はイグニッションコイル接続コネクターへのカプラー差し込み不足によるエンジン不調についてご紹介します。
楽しみにお待ちください。

追記 2021年12月14日:取扱説明書を見ていてレッドゾーンでは、エンジンを保護するために燃料供給が中断されます。」という文言を見つけました。
急減速で生じた“バックトルク”?が、摩耗限界に達していたクラッチディスクにとどめを刺したのでしょうかね・・・