ビーエム乗りになりませんか Let's be a Bimmer!

私は今年15年目に入ったBMWのマニュアル車に乗っています。乗り始めてからずっと良き相棒で、いまも手放すつもりはありません。ブログでは9年前に購入してからの維持費を紹介していきたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。

S/N:083 高額修理を“ドタキャン”

さかのぼって2020年11月5日の出来事
いきなり加速しなくなって
10月末のこと、発進時だったか、走行中かよく覚えていないのですが、いきなりエンジンのパワー喪失で加速が鈍くなりました。

そしてポーンという警告音とともに、警告灯が点灯しました。

つぎの画像は帰宅時に撮ったメーターパネルで、加速トラブルからずっとこの警告灯が表示されたままでした。
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その瞬間はビーエム君のエンジンの回転上昇が鈍くなってパワーも無くなり、いつもよりアクセルを煽らないと普通には走れなくなっていました。

幸いまったく走れないわけではなかったので、そのまま走行して自宅に戻りました。
帰宅して冷静にチェック
帰宅してから取扱説明書を確認したところ、つぎの画像のページを見つけました。
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画像のなかで黄色の矢印で示していますが、取扱説明書には「エンジン出力をフルに発揮できない、走行を続けることはできるが速度を落として慎重に運転すること」と書いてありました。

内容的には、どうもエンジン破損につながる致命的な不具合ではなさそうでした。
さらに踏み込んで調べたら
冷静になって、さらに何が起こっているのか調べてみました。

つぎの左の画像はコンビネーションライトスイッチにあるBCスイッチ(ボードコンピュータースイッチ)を長押しして呼び出したもので、CC-ID29というエラーコードが表示されました。

右の画像はネットで見つけた「早見表」ですが、CC-ID29が意味するところは黄色の矢印と枠で囲んだ箇所です。
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英文では「・・・Drive carefully・・・」というメッセージでしたので、“危険”とか“警告”というよりも“注意”に近い不具合のようでした。

その日はまだ済まさないといけない用事があったので、そのまま乗って出かけたのですが、なぜかいつの間にか通常の吹きあがりに戻っていました。

「良かった・・・」とホッと胸をなでおろしながら、普通に走って帰宅したのですが、メーターパネル上の警告灯のほうは、点灯したままでした。
翌日に再発!
翌日の午前中、近所の訪問先からの帰りに調子よく走っていたら、またエンジンの回転がおかしくなり、加速が鈍くなりました。

2回目でしたので、このまま放っておくわけにもいかず、すぐにBMW正規代理店の懇意にしているサービス担当者に連絡しました。

そして不具合の内容を大まかに説明して、「午後一に行くので、点検して欲しい・・・」と伝えました。
高額な修理見積りが
入庫のためにビーエム君を走らせているとき、エンジンが不調だったか、逆に通常の吹きあがりに戻っていたかは覚えていないのですが、ディーラーのサービス担当者を通じてメカニックに点検してもらいました。

コンピューター診断で不具合の原因は特定できたようで「VVTモーターに故障記録が残っていた」とのことでした。

つぎの画像は概算見積書の抜粋で、見積書を使って解決策をサービス担当者が説明してくれました。
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見積書を見ると、なんと185,878円(税込)というけっこうな金額でした。

見積書の交換品のなかに、VVTモーター以外にエキセントリックシャフトセンサーも入っていました。

エキセントリックシャフトセンサーの交換を勧める理由を聞いたところ「VVTモーター交換はタペットカバーを開ける大掛かりな作業になります、いずれはエキセントリックシャフトセンサーも不調になる可能性が高いので、同時に交換しておけば二度手間にならないし、安心ですよ」とのことでした。

また「部品は2つともBMW本社に発注して3日か4日ほどで届きます、なお交換作業と試走、確認のためビーエム君は2泊3日で預かることになります」、さらに「エラーはいったんリセット(初期化)して、警告灯を消しておきました」とのことでした。

※VVTVariable Valve Timingの略で可変バルブタイミング機構と呼ばれており、BMWでは“バルブトロニック”として商標登録されています。
いったん保留とすることに
「修理費用が高額のため家族にも説明が必要、このさきまた不具合が出てもアクセルワークでしのげるようなので、少し様子を見たい・・・」ということをサービス担当者に伝え、いったん帰宅することにしました。

帰宅するときはエンジンの不調が収まり、通常の吹きあがりに戻っていたような気がします。

料金の支払いをサービス担当者から辞退されてしまったので、お礼に焼き菓子を買って「皆さんで・・・」と渡しておきました。
BMWの故障事例を検索したら
帰宅して「VVTモーター」や「エキセントリックシャフトセンサー」で検索したら、BMW車の故障では定番のようでした。

次の画像はタペットカバーを外したエンジンヘッドですが、こちらはネットから拝借したE90型320iの別の車両のものです。

VVTモーターを黄色の丸枠で、またエキセントリックシャフトセンサー(黒い樹脂製の部品)は赤色の丸枠で示しています。
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ネットを検索していると「どちらかが故障した場合は、正常な片方も同時に交換することをお勧めします」という記事が多くありました。
発注を決断
「たまたまVVTモーター自体が誤作動しているのかも・・・」という思いと「VVTモーターが本当に故障していたり、故障しかかっているのなら、いずれは交換は避けられない、あきらめて交換するしかないかも・・・」という思いが交錯していました。

そんななか、またもや「走行中にエンジンが一時的に不調になり、しばらく走っていたら通常の吹きあがりに戻る・・・」といった繰り返しが、2回ほど続きました。

ですから、通常の吹きあがりで走行していても「いずれまた加速しなくなってあわてさせるんだろ・・・」と呟きながらハンドルを握っていました。

そしてひとしきり悩んだ末に、結局「さっさと発注して不安を解消しよう・・・」と決断し、サービス担当者に「部品が届いて準備ができたら連絡が欲しい」と伝えた次第です。
まさかの自然治癒?
それからも何度も出かけることがあったのですが、なんと・・・いざ発注したあとはまったく再発することなく、エンジンはすこぶる順調でした。

それでも「いずれエンジンがもたつくはず・・・」とびくびくしながら通勤や買物で使っていたのですが、なぜかエンジンが不調になることはありませんでした。

もちろんこの時もメーターパネルの警告灯は点灯しっぱなしでしたが・・・

「オイオイ、もしかして自然治癒したのか・・・ウソォ・・・」と思いつつ、最後には片道100キロほどを往復したのですが、帰宅するまで再発の兆しが見られませんでした。
キャンセルを打診
そこで意を決してディーラーを訪ねて、サービス担当者に「不具合が収まったようなので、いったんキャンセルしたいのですが・・・」と尋ねてみました。

そうしたらサービス担当者が「2つともメーカーからはまだ届いていません、キャンセルしておきますよ、再発の兆しが無いのならそれに越したことはありません、無駄な出費になるのでやめときましょう」と言ってくれました。

BMW正規代理店のサービス担当(アドバイザー)の〇〇さん、いつもお心遣いいただきましてありがとうございます!!
その後の状況
あのときなぜか不具合が収まったのですが、吸気系であれ、排気系であれ、調整も部品交換もしておらず、またエンジンオイルを新しくしたわけでもなかったのに・・・ほんとうに不思議です。

たまたまVVTモーターの機嫌が悪くなったのですかね・・・よくわかりません・・・

つぎの画像は3週間後の11月下旬に撮ったメーターパネルです。
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いつの間にか警告灯も消えており、呼び出しても履歴も残っていませんでした。

当時はいずれディーラーに持ち込んでリセット(初期化)してもらって警告灯を消したいと思っていたので、意外な結末でした。

警告灯は人為的にリセットしないと消えないはず・・・と思っていたので・・・

でもいつものように“結果オーライ”で脳内で解決させ、お世話になったディーラーのサービス担当者にも連絡しました。

あとで調べたら、どうも「一定期間不具合が再発しない場合、警告灯は自動的に消去される」ようでした。

ちなみにこのときの不具合ですが、その後幸いにもこのブログ投稿日まで再発していません。
購入後の費用、経過年月、走行距離表示値
・今回はドタキャンで費用が発生しなかったので、これまでの修理代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品代の累計:1,760,762円(税込)
・これまでのアクセサリー代の累計:318,476円(税込)
・これまでの両費用の累計:2,079,238円(税込)
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:9年と6ヶ月
・2005年式中古ビーエム君の走行距離計表示値:132,779km
・中古購入後の走行距離:96,179km
今度もまたイグニッションコイルか?
今回のエンジン不調が起こったときは“またイグニッションコイルが壊れたのか、あれからまだ3年しか経ってないのに!・・・”と憤慨したものです。

じつは2017年7月に2番シリンダーと3番シリンダーのイグニッションコイルが故障したとき、正常な2本も廃棄し、全気筒分(4本)を新品に交換していました。(S/N:055でご紹介済み)

ちなみにそのときの警告灯は、つぎの画像の赤い矢印で示した「警告灯1(小)が点灯」でした。
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たしかに当時の警告灯は今回の警告灯とは別のもので、取扱説明書では「エンジンに異常があり、排気ガスに悪影響が出る」というものでした。

当時もアイドリングが安定せず、発進すらおぼつかず、パワーもまったく不足しており、今回と似たような症状でした。

そのときは目的地が何十キロも先でしたので、早々に走行をあきらめて空き地に避難してレッカー車を手配しました。

偶然とはいえ、いま振り返ればどうもこのレッカー手配は“大正解”だったようです。
イグニッションコイル故障とVVTモーター故障との大きな違い
今回ブログを書くために雑誌を読んでいて、今更ですが「あの(2017年の)とき、無理に走らせなくて良かった・・・」と思いました。

なぜならエンジンや排気系へのダメージはイグニッションコイル故障のほうが圧倒的に高いようで、理由はつぎのとおりです。
イグニッションコイル故障の場合は
「・・・ダメになったコイルが受け持つ気筒だけが機能しなくなるという点も特徴的だ。このため問題なのは走ろうと思えば走れてしまうことで、アクセルを吹かしながら何とか自宅や修理工場まで走ってやろうという人も少なくないようだ。ところが、そこには大きな落とし穴が待っていて、点火しない状態で回り続けるシリンダーには燃料だけが供給されてしまうため、油膜切れを起こしやすくシリンダーの壁に大きな傷が入って圧縮不良となる原因になってしまうことがある。また排気バルブから排気管へ送られる気化ガソリンたっぷりのガスが高温になった触媒などで異常燃焼して、触媒やマフラーを激しく傷めてしまう原因にもなる。
VVTモーター故障の場合は
「・・・VVTと言われるバルブリフト量を調節する制御が故障していて、コンピューターがエンジンの出力を抑えた運転に切り替えている状態、吸入空気量の調節をスロットルバルブに切り替えているので、加速が鈍くなる・・・」

なので、エンジン警告灯の種類で、あきらめてレッカー手配するか、強引に路肩走行するかを速やかに決めねば・・・
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ドタキャン騒動だけでは申し訳ないので、40歳直前から還暦直前までの19年間の相棒/オートバイ・ヤマハFZR400(型式1WG、87年式)と、“わくわく、ドキドキ”ライフについて、4回に分けてご紹介します。

※オートバイについてはS/N:003S/N:057S/N:063でご紹介済みですが・・・
4の1:FZR400とともに19年
私は16歳で自動二輪免許【当時の二輪免許は原付一種(50cc未満)と自動二輪(50cc以上)の2区分だけ】を取得し、ホンダ・ベンリイCD125、スズキT21(いずれもS/N:051でご紹介済み)を乗り継ぎ19歳で4輪に“転向”していました。

その後はずっと4輪で過ごしていましたが、30代の後半になって、たまの休日だけでも“わくわく、ドキドキ”したいと思い始め、すぐに2輪へのリターンを思いついた次第です。

まずは月に1回か2回、レンタルで土・日・休日の昼間だけ、10代のときのあこがれだった“フルカウル”の2スト・レーサーレプリカを借りて乗り回していました。

そんなときに3年落ちの4スト・レーサーレプリカFZR400を手離す人がいることを知人から聞きつけて、超格安で譲ってもらいました。

その時の外観は左の画像のカタログと同じだったのですが、1年も経たないうちに右の画像のように変わっていました。 
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まずタンクやカウルのデカールは一部を残して全て剥ぎ取りました。

つぎに最初のタイヤ交換のときに車体色(ゴロワーズヤマハのイメージカラーのファラウェイブルー)と同じ青色だった前後ホイールを真っ白に塗り替えました。

また赤色のシングルシートカウル二輪誌の個人売買で入手し、こちらは車体色に塗り替えて取り付けました。

あとはステップ位置が気に入らなかったので、レンタルがきっかけで付き合い始めたバイクショップの店長からタダでもらったバックステップDIY交換していました。

バイクスタンド(リア)二輪誌の個人売買で入手して後輪だけは浮かして保管し、前輪のほうは定期的に手で回転させて、なるべくフラットスポットを作らないようにしていました。

保管中はバイクカバーを掛けていましたが、これはタイヤを紫外線から守ると同時に、盗難対策でもありました。
2005年式中古ビーエム君の購入後10年間のまとめ
最後に費用が発生した2021年8月5日の時点での2005年式中古ビーエム君に費やした費用と経過年数、走行距離について
・車種&グレード:E90・320i・Mスポーツ・6MT・アルピンホワイトⅢ
・修理代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品代の累計:2,213,741円(税込)
・アクセサリー費用の累計:351,795円(税込)
・両費用の累計合計:2,565,536円(税込)
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:10年と3ヶ月
・走行距離計表示値:136,410km
・中古購入後の走行距離:99,810km
2022年2月5日時点の経過年月、走行距離、費用合計
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:10年と9ヶ月
・中古購入後の走行距離:102,733km
・費用の合計:2,565,536円(税込)
次回テーマはルーフスポイラーの取り付けです
本文とおまけでけっこうな長文になりましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

次回はルーフスポイラーの取り付け、そしてオートバイ/ヤマハFZR400と“わくわく、ドキドキ”ライフ(4の2)についてご紹介します。

楽しみにお待ちください。