2025年2月28日の投稿
今回はご紹介したいビーエム君のトピックが無かったので、別の視点で書いてみました・・・
BMWロゴとプロペラ
つぎの画像は当時BMWが発行した「航空機エンジンニュース」という出版物で、左は原文、右が日本語訳です。(原文はネットから拝借しました)
航空機のプロペラとBMWのロゴが重ねられたデザインで、このようにBMWは1929年以降「BMWロゴは回転するプロペラである・・・」と宣伝してきました。
そこで今回は・・・実際にBMWが製造した航空機用エンジンについてご紹介したいと思います。
BMWの航空機用エンジン“801”
つぎの2つの画像はBMWの航空機用エンジンのなかでも有名な“801”で、左は横から見たところで、右は正面斜め前から見たところで、いずれもネットから拝借しました。
シリンダーが星型(放射状)に配置されており、前方(プロペラ側)に7気筒、そして後方(操縦席側)に7気筒が“千鳥状”に配列(複列)された合計14気筒の空冷式エンジンです。
エンジン型式801C-2の場合、排気量が41.8ℓ、重量1,055kg、燃料供給方式は燃料噴射、過給機は1段2速スーパーチャージャー、離昇出力は1,600hpでした。
“801”は6万基以上が生産されて戦闘機や爆撃機に搭載され、オイルさえ凍りつく冬季のロシア戦線から、砂塵渦巻く灼熱のアフリカ戦線まで大活躍?したようです。
“801”とフォッケウルフ
つぎの画像は“801”を搭載したドイツ第三帝国(ナチスドイツ)空軍の戦闘機フォッケウルフFw190Aで、第二次世界大戦中のものです。(ネットから拝借しました)
つぎの画像もネットから拝借したもので、現存する機体のエンジンカウルを外した様子です。
エンジン“801”を真横から見たところですが、緻密で洗練されており、BMWらしい機能美あふれる空冷エンジンですね・・・
零戦も「星型空冷複列14気筒」
つぎの画像は大日本帝国海軍の零式艦上戦闘機で、こちらも太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)中のものです。(こちらも飛行中のものをネットから拝借しました)
零戦に搭載されたエンジンは中島飛行機(現SUBARU)の“栄”ですが、BMWの“801”と同じ「星型空冷複列14気筒」なので、Fw190Aと零戦の機体のシルエットはよく似ていますね。
ちなみに栄21型の場合、排気量が27.86ℓ、乾燥重量590kg、燃料供給方式は降流式キャブレター、過給機は遠心式機械過給機1段2速、離昇馬力は1,130PS(1,110hp)でした。
Fw190Aと零戦
Fw190A-8(搭載エンジン“801”D-2)の場合、全長8.95m、全幅10.51m、翼面積18.3m2、全備重量が4,750kgで、最高速度は640km/h(地上6,400m)、そして武装は機首に13mm機関銃×2挺、主翼に20mm機関砲×4門を、一方零戦52型(搭載エンジン“栄”21型)の場合、全長9.121m、全幅11m、翼面積21.3m2、全備重量が2,607kgで、最高速度は564.9km/h(高度6,000m)、武装は機首に7.7mm固定機銃×2挺、翼内に20mm機関砲×2門を備えていました。
ドイツのFw190は「堅牢で多用途、高火力」を重視し、工業力と戦場の実情に適応した設計、かたや日本の零戦は「軽快で長距離、高機動」を重視し、太平洋戦線の特殊な環境に最適化した設計と言えます。
それぞれ大陸のアウトバーンで本領発揮のドイツ車、島国の“くねくね道”では負けなしの日本車といったところでしょうかね・・・
ところでBMWのロゴマークですが・・・
BMWのコーポレートロゴマークは1917年に制定されてから何度か改訂されており、最近では2020年に改訂されました。
つぎの画像の左は1997年に改訂された5代目、そして右が2020年に改訂された6代目です。
画像はBMWのニュースリリースページから拝借したのですが、5代目と6代目の大きな違いは3次元タイプ(立体的)から2次元タイプ(平面的)に、そしてBMWの文字が配置されているリングが黒地から透明になったところです。
ロゴ中央はプロペラ由来のはずが・・・
中央の四分円の青と白が交互に配置されているのは1917年以来のデザインで、久しく「青い空と白い雲のなかで飛行機のプロペラが回転している様子をモチーフにしている」と言われてきました。
たしかにBMWはバイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケという航空機エンジンのメーカーとして1917年に発足していたこと、そしてBMW自身が広告や出版物にプロペラとBMWのロゴを重ねたデザインを使用してきたこと、さらに“プロペラ説”についてBMWが完全否定することがなかったこともあって、それをみんな信じてきました。
ロゴ中央はバイエルン州旗由来に・・・
BMWは2020年のロゴマーク改訂時に「中央の四分円の青と白が交互に配置されているデザインは、プロペラ由来というのは正解ではない」という見解を示しました。
たしかに従来から「プロペラ説」に平行して、「BMW発祥の地であるバイエルン州の州旗をモチーフにしている」という説も存在していました。
ちなみにつぎの画像は、ネットから拝借したドイツ・バイエルン州の州旗です。
青と白のひし形を市松模様のように連ねたデザインで、並びは白と青が逆転していますが、たしかにBMWのロゴにそっくりですね。
Bimmerの一人としては
2020年のロゴ改訂にあたってBMWが「プロペラ由来が全てではない」と発信したのは、この先の“自動車を中心とした世界から、テクノロジーやつながりを重視したもの”へのバージョンアップには、これまでの企業イメージの向上に大きな功績をもたらした「プロペラ由来説」に加えて、「バイエルン州旗由来説」にも注目して欲しい・・・ということでしょうかね。
とはいえ「プロペラ由来説」が購入動機のひとつだったBimmerとしては、ちょっと淋しいかも・・・
購入後の費用、経過年月、走行距離表示値
・2005年式中古ビーエム君の概要:E90・320i・Mスポーツ・6速MT・アルピンホワイトⅢ
・これまでの修理代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品代の累計:2,861,568円(税込)
・これまでのアクセサリー代の累計:357,869円(税込)
・これまでの両費用の累計:3,219,437円(税込)
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:13年と9ヶ月
・今回投稿時の走行距離計表示値:154,729km
・中古購入後の走行距離:118,129km
投稿日2025年2月28日時点の経過年月、走行距離、費用合計
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:13年と9ヶ月
・中古購入後の走行距離:118,129km
・最後に費用が発生した年月日:2024年12月17日
・費用の累計:3,219,437円(税込)
次回テーマは・・・未定です
今回も長文となりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
次回のテーマはいまのところ未定ですが、ビーエム君がらみで見つけたいと思っています。
楽しみにお待ちください。