ビーエム乗りになりませんか Let's be a Bimmer!

私は今年15年目に入ったBMWのマニュアル車に乗っています。乗り始めてからずっと良き相棒で、いまも手放すつもりはありません。ブログでは9年前に購入してからの維持費を紹介していきたいと思っています。今後とも宜しくお願いします。

S/N:079 FRM(フットウェルモジュール)の交換

さかのぼって2020年6月12日の出来事
ライトバルブ故障警告灯が
5月末、駐車のためにバックしていたらシート下でチチチチ・・・という聞き慣れない音がかすかに聞こえました。

いつものポーンという警告音が聞こえたかどうかは定かではないのですが、気づいたらメーターパネルのディスプレイ2にライトバルブ故障の警告灯が表示されていました。

チチチチ・・・という異音が聞こえたのはちょうどバック中だったので、故障しているバルブはバックアップライトが怪しいと考えました。

そこで同乗していた家族にバックアップライトを確認させたところ、「片方が点灯していないよ!」と言われました。

まずいな・・・とは思ったのですが、その時は真昼間でもあり、片方だけでも正常ということで、そのまま走行して別の買物先に向かいました。

そして次の目的地でバック駐車するとき、今度はチチチチ・・・は聞こえなかったのですが、あらためて家族に確認させたら「今度は左右とも点灯していないみたいだけど・・・」と言われました。
バックアップライトの不具合
実際にバックアップライトが左右とも点灯していないようでは、他のドライバーや歩行者がバックに気づかなかったり、いずれ日没後にバックするときには自分も後方が見えなくなるので、そそくさと自宅に引き揚げました。

つぎの画像は帰宅して家族を降ろし、落ち着いてからあらためて撮ったメーターパネルの状態です。

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そして、明るいうちにBMW正規ディーラーに向かいました。
FRM故障が原因と指摘
いつも懇意にしているサービス担当者が別のお客さんの接客中だったので、別のサービス担当の方に不具合の内容を簡単に説明して、故障原因の特定をお願いしました。

そしてメカニックが点検した結果について、そのサービス担当者から次のような説明を受けました。

・リバース(バック)に入れたとき、右側のバックアップランプが点灯しないことが再現された

左右とも正常に点灯するときもあり、常に右側のバックアップランプが点灯しないわけではない

左右とも点灯しないことは確認できなかった

ライトバルブそのものは左右とも正常であった

・おそらくFRM(フットウェルモジュールというCPU基盤)の故障と思われる、チチチチ・・・は壊れかけたときの音ではないか・・・
FRMはパワーウィンドウの制御も
「1月早々にドライバー席の集中パワーウィンドウスイッチを使って、全開になっていた左後席ドアのウィンドウを閉めようとしたら、閉まらなかった(上昇しなかった)。

そこで左後席ドアの単独パワーウィンドウスイッチも合わせて、両方のスイッチを何度かいじっていたらなんとか左後席ドアのウィンドウが上昇した。いまは左後席ドアのウィンドウは全開禁止にしている」
と、私がそのサービス担当者に半年前の不具合を話したところ
「くだんのFRMはパワーウィンドウの制御も担っているので、その現象が起こったころからFRMが壊れかけていたのかもしれませんね・・・」
とのことでした。
FRM交換には7万円ほど
FRMの交換には部品と工賃合わせて、おおよそ7万円ほど掛かるとのことでした。

高額なこともあり、また不具合に結びつくような気になる行為も自分でやっていたので、注文して届くまでに3~4日掛かるということだけ聞いて「いつも懇意にしているサービス担当者と2人で詰めるので社内で引き継いでおいて欲しい」と伝えて、明るいうちにいったん帰宅しました。

「メーターパネルのディスプレイ2のライトバルブ故障の警告灯が出ていても、左側のバックアップライトだけは点灯しているはずですよ・・・」との言葉が救いでした。
FRMとLEDカーテシーランプとの“相性”
話は前後しますが、じつは5月早々に運転席と助手席のドア下ランプを、いずれも社外品のLEDカーテシーランプに交換していました。

それから1ヶ月も経たないうちの“ライトバルブ警告灯”という不具合でしたので、FRMとLEDカーテシーランプとの“相性”が悪いのかも・・・と考え、とりあえず元に戻そうと思った次第です。

そしてディーラーから帰宅してすぐに、両ドア下ランプをLEDカーテシーランプから元の電球色の純正バルブに戻しました。(詳細は前回のS/N:078でご紹介したとおりで、運転席ドア下ランプは壊れたバルブのまま戻しました)

作業を終えてあらためてエンジンを掛けたら、メーターパネルのディスプレイ2のライトバルブ故障の警告灯が消えており、またギアをリバースに入れたとき、バックアップライトが左右とも正常に点灯していました。

「良かった、もしかしたらFRMが正常に戻ったかも!」と、ほっと胸をなでおろしたのですが・・・
残念ながら、警告灯が再点灯
翌日の朝、あらためてエンジンを掛けたところ、前日の夕方と同じくメーターパネルのディスプレイ2のライトバルブ故障の警告灯は点灯しませんでした。

そしてバックアップライトも、左右とも正常に点灯していました。

そこでしっかり確かめようとしばらく走っていたら、いきなりメーターパネルのディスプレイ2のライトバルブ故障の警告灯が出ました。

「おいおい、マジか」と思いながら、すぐにコンビニエンスストアの前でバックしながら、ショーウィンドウに映ったマイカーの後部を確認したところ、やはり右側のバックアップランプが点灯していませんでした。

すぐにその場からディーラーに電話して、いつも懇意にしているサービス担当者に繋いでもらい、現状を説明し、翌日の“アポ”を取りました。
いつものサービス担当者と面談して
ディーラーを訪ねて、いつも懇意にしているサービス担当者にあらためて状況を説明しました。

サービス担当者からは「いきさつは同僚から聞いてますよ、再発したのであればFRMの自然治癒を期待しても無理でしょうね・・・交換するしかないですよ」と言われました。

でもこの時もバックアップランプの左側は点灯していたので、無駄な抵抗だとは思ったのですが、さらに1週間ほど様子をみたい・・・と伝えました。

いっぽう壊れていた運転席ドア下ランプは、その場で純正の電球色バルブに交換してもらいました。(全回のS/N:078でご紹介済み)

帰宅して時間があったので、自分なりに調べてみました。

つぎの画像はメーターパネルのディスプレイ2にライトバルブ故障警告灯を呼び出して、BCボタンを長押しして表示させたときの画面です。

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CC-IDが3点表示されていますが左から87は右のテールライトの故障115は右のバックアップライトの故障、そして129はリアフォグライトの故障(左右とも?)を表しており、いくつかのライトが瞬間的とはいえ点灯していなかったようでした。
自作のランプ類作動チェック表
つぎの左の画像は自作のライト類作動チェック表で、右の画像はその点検結果の一例です。

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1週間あったのでチェック表を使って何回かライト類の点検をしてみたのですが、バックアップライト以外のいくつかのランプに不具合が拡大していました。

約束の6月8日にディーラーに向かう直前にランプ類作動チェック表で点検したところ、きっかけとなったバックアップライトは左右とも点灯していませんでした。

調べていく過程で判ったのですが、BMW車の場合、もしバルブ切れか接触不良などでブレーキライトが点灯しなかったら、隣接するリアフォグライトが肩代わりして点灯するような制御をしているようでした。

追突防止につながる工夫で、これもこの“FRMのなせる業(わざ)”ということですかね。
FRMを発注
自作のライト類作動チェック表で点検した結果(6月8日付け)をいつものサービス担当者に見せながら、FRMを発注するための正式な見積書をもらいました。

つぎの画像がその概算見積書の抜粋です。

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総額で8万円を超えていたので、「1週間前に持ち込んだ際に、別の方から7万円ぐらいと聞いていたけど・・・」と口にしたところ、「・・・わかりました、できるだけ配慮します」と言ってくれました。
FRMの交換
サービス担当者から「FRM交換後のチェックのために1泊させて欲しい」とのことでしたので、予定通り入庫して翌日引き取りました。

つぎの画像はいずれもFRM本体の一例で、右の画像は本体のなかのCPU基盤が見えるように撮った画像のようで、いずれもネットから拝借したものです。

私のビーエム君E90前期)用のFRMと同タイプではないかもしれませんが、参考に載せておきます。

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FRMは運転席の足元に
次の左の画像は私のビーエム君の運転席の足元です。

右の画像は交換のため故障しているFRMを少し浮かせたところで、別の車両の作業風景をネットから拝借しました。

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運転席側にあるエンジンフード(ボンネット)のロック解除レバーの奥の内張りを剥がせば、その中にFRM本体が格納されているようです。

チチチチ・・・という異音は運転席のシート下から聞こえたと思っていたのですが、もしあの異音がFRMから出ていたとしたら、アクセルペダル脇の足元からだったということですね。
費用は77,000円(税込)
見積書では総額で83,380円(税込)でしたが、当初の口頭での7万円提示を考慮してもらい、最終的には77,000円(税込)になりました。

つぎの画像は領収書です。

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サービス担当の〇〇さん、いつもご配慮いただき、ありがとうございます!
購入後の費用、経過年月、走行距離表示値
・今回の77,000円(税込)を含めたこれまでの修理代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品代の累計:1,739,254円(税込)
・これまでのアクセサリー代の累計:318,476円(税込)
・これまでの両費用の累計:2,057,730円(税込)
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:9年と1ヶ月
・2005年式中古ビーエム君の走行距離計表示値:130,284km
・中古購入後の走行距離:93,684km
2005年式中古ビーエム君の購入後10年間のまとめ
2021年8月5日の時点での2005年式中古ビーエム君に費やした費用と経過年数、走行距離について
・車種&グレード:E90・320i・Mスポーツ・6MT・アルピンホワイトⅢ
・修理代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品代の累計:2,213,741円(税込)
・アクセサリー費用の累計:351,795円(税込)
・両費用の累計合計:2,565,536円(税込)
・2011年5月に中古購入してからの経過年月:10年と3ヶ月
・走行距離計表示値:136,410km
・中古購入後の走行距離:99,810km
次回テーマはリア左コンビネーションライトレンズの交換(中古品)です
これまでにない長文になりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

次回はトランクリッド側のリア左コンビネーションライトレンズの交換(中古品)についてご紹介します。

楽しみにお待ちください。